PROFILE

Harold Lopez Nussa

アロルド・ロペス・ヌッサ(ピアノ)

1983年、キューバ・ハバナ生まれのジャズ・ピアニスト。

著名なピアニスト、エルナン・ロペス・ヌッサを叔父に、ドラムの大家ルイ•ロペス•ヌッサが父親という音楽一家に育ち、8歳で音楽院に入学。

2005年のモントルー ジャズ フェスティバルのピアノソロ部門で優勝、一躍世界に踊りでる。

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのヴォーカリスト、オマーラ・ポルトゥオンドのツアー・メンバーとしても活躍し、ダヴィッド・サンチェス/クリスチャン・スコットらの『ナインティ・マイルス』にも抜擢される。

2016年、弟のドラマー、ルイ・アドリアン・ロペス・ヌッサ、セネガル出身のベーシスト、アルーン•ワデらによる自身のトリオのアルバム『エル・ビアッへ』を引っ提げて、2016年『第15回 東京JAZZ』に出演。満員の観衆を大熱狂させるパフォーマンスを繰り広げる。

Ruy Adrian Lopez Nussa

ルイ・アドリアン・ロペス・ヌッサ(ドラムス)

1986年、キューバ・ハバナ生まれ。ドラマー。アロルド・ロペス・ヌッサの弟。

影響を受けた人物:ブライアンブレイド、トニーウィリアムズ、ルイロペス - ヌッサ(父)。

FAVORITE SABIAN CYMBAL:マンハッタンジャズ 。

キャリア:これまでアルド•ロペス•ガビラン クァルテットのメンバーとしてカーネギーホールに出演したほか、ミゲルヌニェスなどのキューバの名手と共演している。モントルー、ウィーン・ジャズ・フェスティバル、北海ジャズ・フェスティバルなど、いくつかのヨーロッパのフェスティバルにも出演の経歴がある。。

2008年には、Tchaikovski ConservatoryにてFrank FernandezとThe Moscow Symphony Orchestraと共演。


兄のアロルド同様、ピアノから音楽の英才教育を受けた。その後、ドラムに転向したのは、父親が打楽器奏者だったことによる。

世界トップクラスのアーティストがステージに立つことで知られるカーネギーホールや、リンカーンセンターでの、アロルド・ロペスなどとの演奏は全米でも高い評価を受けている。

"ジャズメンが他に抜きん出て、最高のレベルに達するには、努力以外に持って生まれた才能が必要だ。「特にドラマーは」" ドラムの評価に厳しい音楽評論家・寺島靖国氏の持論である。その氏が、ルイの演奏を聴き終えた瞬間、「こいつは天才だ」と唸った逸話が、ルイの凄さを証明している。

ところで、今もステージで見せる兄との連弾は、観客を沸かせずにはおかない。 


Gastón Joya

ガストーン・ホヤ(コントラバス)

1987年、キューバ、ハバナ生まれのベース奏者。ロペス・ヌッサ兄弟とは幼なじみ。

父もベース奏者であるが、4歳の時に父から最初に手ほどきを受けたのはピアノで、その後にエレクトリック・ベースを習った。7歳から音楽学校入り、コントラバスの演奏も習得、2005年にハバナ高等芸術学校を卒業した。

すぐにハバナのフィルハーモニック・オーケストラでプロとして活動を開始、並行してジャズの演奏も開始した。最初期はパブロ・ミラネースやシルビオ・ロドリーゲスといったラテン・アメリカ全域で人気のあるシンガー/ソング・ライターらの下で働いた。その後、エルナン・ロペス・ヌッサ、アロルド・ロペス・ヌッサ、アルフレード・ロドリーゲス、イラケーレなど世代を超えた多彩かつキューバでもトップ級のバンドを支えている。

キューバ音楽におけるベースはリズム・アンサンブルの要であり、当初はコントラバスだったがキューバン・ビートが複雑に進化していった60年代以降はエレクトリック・ベース・ギターが重宝されるようになった。その傾向は現代でも変わらないが、ガストーンはどんなに早く複雑なプレイでもコントラバスを用いることが多く、サウンドはもちろん、その魅せるパフォーマンスは圧巻である。