ご挨拶

僕がアロルド達に初めて会ったのはロンドンのRonnie Scott's。4年前の夏だ。スコットランド ゴルフの仕上げはいつもここでジャズを聴く。その年は [インターナショナル・ピアノトリオ・フェスティバル] アロルドは 最終日に出演していた。

ラテンジャズを聴くと自然に身体が踊り出すが、アロルド達の音楽には心も躍る。彼らの強烈なリズムと生来の純真さに僕はたちまちのうちに魅了された。

今年の東京ジャズ フェスティバルで5,000人の観衆を熱狂させたアロルドの原点はどこにあるのだろう。

キューバには砂糖キビ労働者として売られて来たアフリカ人奴隷の音楽と異形のスペイン文化が融和した [ソン] がある。ソンを原点に進化したキューバンジャズはこれまでにも一世を風靡してきた。

しかし、アロルドの音は違う。これまでにないジャンルの音だ。

彼らが世界で高い評価を得るのは、彼らの技術が優れているだけではない。気迫音が自然に身体からほとばしるのだ。

彼の言葉を借りれば [先達たちが造り上げた音楽を僕たちは学び、徹底的に昇華させた。僕たちの作品はいわば "キューバ人の心" を代表している] 。

キューバの情熱とアフリカの哀愁を融和させたアロルド・ロペス・ヌッサ・トリオを一度でいいから聴いていただきたい、と願うものである。

 アロルド・ロペス・ヌッサ・トリオ後援会

会長  寺島義雄